活力屋の一日 ”手打ち麺”ができるまで (1)

1.”山の水を汲む”
(ここから麺打ちは始まっています。)

(移転のため、現在は利用しておりません)

四季を通し、冬枯れの日々も、灼熱の夏も知られざる名水として汲んでくれる誰かをひたすら待ち続け、人知れず昼も夜も湧き出ています。

この水を小麦粉に添わせます。

山の水を汲む
   

2.”小麦よ、小麦よありがとう”
(この箱の中に小麦粉が入っています。)

どこかの見知らぬ大地で、降り注ぐ光を浴び、渡り行く風のささやきを聞き育ったであろう日々が今、小麦粉となって私の手元にあります。

ただただ、ありがとうなのです。

小麦よありがとう
   

3.”いよいよ麺打ちです。”
毎朝、5時前に灯はともります。(月が出ています。)

この時間から始めるのは、これからの1時間、大気が最も生気に満ち溢れ草も木も、この世のありとあらゆるものが今まさに動き、 躍動し始めようと身をかがめる、この一瞬の大気のエネルギーを活力として麺に込めお届けしたいからです。
(AM 4:52)

いよいよ麺打ちです

”手打ち麺”ができるまで (2)

1.水を注ぐ

先の山麓湧き水です。

水の想いが小麦粉に入っていきます。
(自然本来あるべき味)としてのスタートです。
(AM 4:54)

水を注ぐ
   

2.水回し

水を混ぜ(水回し)ます。
手打ちの命とも言うべき工程。
手肌の感触で確かめながら少しずつ混ぜていきます。
”仲良くなれ、仲良くなれ”と語りかけます。
(AM5:15)

水回し
   

3.数回に分けて入れます。

その日の温度、湿度によって微妙な水加減が必要になります。
ここで失敗すると出来上がりがまったく別物になってしまいます。
(AM 5:15)
数回に分けて入れます
   

4.練る

生地を”美味しく成れ”と思いを込めて練り込みます。
合計800回練り込みます。
ここが、機械には出来ない腰の強さを生み出します。
(AM 5:37)

練る
   

5.寝かせる

練り合わせた生地を静かに寝かせて休ませます。
(AM 5:51)

寝かせる
   

6.踏む

足でやさしく踏みしめます。
生地の出来具合を足に伝わる弾力で確かめます。
(AM 7:05)

踏む
   

7.延ばす

出来る限り麺棒・人の力で少しずつ思いを込めて延ばします。
ここで、機械式ローラーにかけてしまいますと
水、小麦粉の想いまでつぶれてしまいそうです。
(AM 7:15)

延ばす
   

8.仕上げる

麺棒で仕上げの磨きをかけます。
延ばしては畳みを何度も繰り返しながらなめします。
(AM 8:30)

仕上げる
   

9.優しく、優しく

生地を何分割にもし、1つに力を加えている間、他のものは寝かせ休ませます。
加圧による構造上の疲労を回復させる為です。
(AM 8:45)

優しく
   

10.切る

手打ち麺は太さ、長さが機械式の麺のように均一にはなりません。
(AM 9:45)

切る
   

11.もう少しで出来上がりです

麺を1玉1玉ずつ分けます。
(AM 10:00)

もう少しで出来上がり
   

12.揉む

手もみをします。
ここにも機械式の麺との微妙な違いがあります。
体重を乗せて1玉1玉丁寧に手もみをかけます。
体重を乗せて麺を揉む時に麺がつぶれ、あたかも平らに打ち上げたかのように見えます。
こんなところにも機械式と手打ちの違いが出ます。
(AM 10:20)

揉む
   

13.麺箱へ

麺箱に納まりました。
水と小麦粉に語りかけながら、娘を育て上げた喜びにも似た想いです。

この他にお見せ出来ない工程を3つ経て麺として出来上がります。
(AM10:20)

麺箱へ
   

14.満ち足りた想い

月が出ていた場所には、既に、頭上高く、太陽がさんさんと輝いています。
山の湧き水、小麦粉、自然のエネルギー、それぞれの想いを一つにし、麺に込める事ができた喜びと充実感をあじわいます。
(AM 10:21)

満ち足りた想い